白山神社 (はくさんじんじゃ)は、東京都文京区にある神社。旧社格は郷社。古くは「白山権現社」と称される。この一帯の「白山」という地名の由来。
天暦二年(948年)、加賀一の宮白山神社を武蔵国豊島郡本郷元町に奉勧請したのが始まり。元和年間、2代将軍秀忠の命により、巣鴨原(現在の小石川植物園内)に移ったが、明暦元年(1655年)、館林候綱吉(後の5代将軍)の屋敷造営のため現在地に再び遷座した。その縁で綱吉と生母桂昌院の崇敬を受け、徳川将軍家から信仰された。
毎年6月の中旬に、文京花の五大まつりの一つ「文京あじさいまつり」が開催され、境内や隣接する白山公園では、約3,000株の紫陽花を見ることが出来る。

社殿
白山神社 手水舎
鳥居・社号標(東参道)
白旗桜

通称・別名

白山権現社

御祭神

  • 菊理媛神(ククリヒメノミコト)
    加賀の白山や全国の白山神社に祀られる。ククリヒメはイザナギとイザナミの喧嘩の仲裁をしたとされ、縁結びの神とされている。また、死者(イザナミ)と生者(イザナギ)の間を取り持ったことからシャーマン(巫女)の女神ではないかとも言われている。
  • 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
    国産み・神産みにおいてイザナミとの間に国土(日本)と自然神を形づくる多数の子・神を儲ける。天空の父神。長寿祈願、縁結び、事業成功などの神として信仰されている。
  • 伊弉冉尊(いざなみのみこと)
    火の神を産んだ際に火傷を負って病に臥せ、のちに亡くなる。死後、自分に逢いに黄泉の国までやってきたイザナギが変貌した自分を見て、恐怖で逃げ、追いかけるが、黄泉の国と地上との境である黄泉比良坂(よもつひらさか)の地上側出口を大岩で塞がれ離縁することとなった。大地の母神。長寿祈願、縁結び、事業成功などの神として信仰されている。

白山神社へのアクセス

所在地

文京区白山5丁目31-26

最寄駅

  • 都営三田線「白山駅」
  • 東京メトロ南北線「本駒込駅」