因幡の白兎(稲羽の素兎)にて素兎に助言し、八上比売(ヤガミヒメ)と婚約した事を兄神(八十神)に妬まれ二度殺される。また根の堅州国に行き、スサノオの娘である須勢理毘売(スセリビメ)に出会い惚れ、スサノオの試練を乗り越え、スセリビメを妻に迎え葦原中国を譲りうける。その後、何人かの妻と、多くの子供をもうけつつ、少名毘古那(スクナビコ)と協力し国作りを完成させる。しかし、高天原のアマテラスが「地上は私の子孫が収める!」と、建御雷之男神(たけみかづち)などを派遣し要請され完敗するも、天高くそびえる神殿(現在の出雲大社)の建設を条件に国を譲った。
系譜父神:天之冬衣命(日本書紀ではスサノオ)
『古事記』ではスサノオの6代子孫、『日本書紀』ではスサノオの子
母神:刺国若比売
妻神:須勢理毘売、八上比売、沼河比売、多紀理毘売、鳥取神、神屋楯比売
別名・異称
大物主命(オオモノヌシノミコト)、大己貴命(オオナムチノミコト)、葦原色許男神(アシハラシコオ)、大國主大神(オオクニヌシノオオカミ)、八千矛神(ヤチホコノカミ)
神格・神徳
建国の神、農業の神、医療の神、夫婦和合、病気平癒
おもな神社
出雲大社(島根県出雲市)、大國魂神社(東京都府中市)、神田神社(東京都千代田区)、大前神社(栃木県真岡市)、大神神社(奈良県桜井市)、氣多大社(石川県羽咋市)