王子神社 (おうじじんじゃ)は、東京都北区王子本町にある神社。旧社格は郷社。古くは「王子権現」と称される。 元亨2年(1322年)、領主豊島氏が紀州の熊野権現を勧請したことに由来。これより王子の地名が生まれる。 歴代領主・将軍の崇敬厚く、元文2年(1737年)、八代吉宗公は飛鳥山を王子権現社(現在の王子神社)に寄進し、江戸庶民にも開放され飛鳥山の花見は江戸名所として知られることとなる。 熊野三社の御子神「王子大神」は、開運除災の神徳を以て崇敬され、厄除・家内安全・運気回生の御利益があります。また春日局が祈願し、めでたく家光公の将軍就任が叶った故事から子宝大願の神社としての御神徳があります。
通称・別名
王子権現
御祭神
- 伊弉冉尊(いざなみのみこと)
火の神を産んだ際に火傷を負って病に臥せ、のちに亡くなる。死後、自分に逢いに黄泉の国までやってきたイザナギが変貌した自分を見て、恐怖で逃げ、追いかけるが、黄泉の国と地上との境である黄泉比良坂(よもつひらさか)の地上側出口を大岩で塞がれ離縁することとなった。大地の母神。長寿祈願、縁結び、事業成功などの神として信仰されている。 - 天照大神(アマテラスオオミカミ)
黄泉の国から戻った伊弉諾尊(イザナギ)が禊を行ったとき、左目から生まれた女神。光り輝く太陽のような存在であったため、イザナギに高天原の統治を託された。 伊勢神宮内宮(皇大神宮)に祀られ、皇室から特別な存在として崇敬されてきたが、中世以降は天皇家の氏神としてだけでなく、日本国民の総氏神・お伊勢様として広く信仰されている。アマテラスを勧請した神明神社は日本各地に創建され、全国で1万8千社にものぼるという。 - 速玉之男命(ハヤタマノオノミコト)
イザナギが黄泉国のイザナミをおとずれたときに変わり果てた姿を見ないでほしいと言われたが、イザナギはその姿をみてしまい、離縁することになった。その約束を固めるためにはいた唾から生まれた神。 唾を吐く神をハヤタマノオと呼び。古く、唾は約束の履行を保証するものと信じられています。 - 事解之男命(コトサカノオノミコト)
イザナギが黄泉国のイザナミをおとずれたときに変わり果てた姿を見ないでほしいと言われたが、イザナギはその姿をみてしまい、離縁することになった。その約束を固めるためにはいた唾から生まれた神が、速玉之男神(ハヤタマノオノカミ)で、次に掃きはらって生まれた神とされる。掃きはらったことで、事物を明らかにし事態を収拾させる神と言われている。
王子神社へのアクセス
所在地
北区王子本町1丁目1-12
最寄駅
- JR京浜東北線「王子駅」
- 東京メトロ南北線「王子駅」
- 都電荒川線「王子駅」
外部リンク
- 公式ホームページ – 王子神社