芝大神宮 (しばだいじんぐう)は、東京都港区芝大門の神社。旧社格は府社。古くは「飯倉神明宮」「芝神明宮」と称される。明治5年(1872年)、正式に官許され「芝大神宮」に改称。
平安時代寛弘2年(1005年)、一条天皇の御代に伊勢の内外両宮を勧請して創建。伊勢神宮の内外両宮の祭神を祀り、徳川幕府の篤い保護の下に関東一円の庶民信仰を集め、永年にわたり「関東のお伊勢(芝神明)さま」として崇拝されている。
祭礼は9月16日の例体祭を中心に、9月11日から21日まで、神輿渡御などの各種神事が行われるが、期間の長さから「芝神明だらだら祭り」として知られる。

芝大神宮 社殿
芝大神宮 手水舎
芝大神宮 鳥居

通称・別名

芝神明宮、飯倉神明宮

御祭神

  • 天照大神(アマテラスオオミカミ)
    黄泉の国から戻った伊弉諾尊(イザナギ)が禊を行ったとき、左目から生まれた女神。光り輝く太陽のような存在であったため、イザナギに高天原の統治を託された。 伊勢神宮内宮(皇大神宮)に祀られ、皇室から特別な存在として崇敬されてきたが、中世以降は天皇家の氏神としてだけでなく、日本国民の総氏神・お伊勢様として広く信仰されている。アマテラスを勧請した神明神社は日本各地に創建され、全国で1万8千社にものぼるという。
  • 豊宇気毘売神(トヨウケビメ)
    天照大御神(アマテラス)の食物をつかさどる神。第21代雄略天皇の夢枕にアマテラスが現れ、「自分一人では食事が安らかにできないので、丹波国のにいる御饌の神・豊受大神(トヨウケノオオカミ)を呼び寄せなさい」と言われ、伊勢の山田原に社を建て、丹波国から遷宮させたとされている。他の食物神の大気都比売(オホゲツヒメ)・保食神(ウケモチノカミ)などと同様に、倉稲魂命(ウカノミタマ)と同一視(諸説あり)される。

芝大神宮へのアクセス

所在地

港区芝大門1-12-7

最寄駅

  • JR山手線・京浜東北線「浜松町駅」
  • 都営浅草線・大江戸線「大門駅」
  • 都営三田線「御成門駅」

外部リンク